毎年多くの観光客が訪れる立山黒部アルペンルート。
富山県と長野県を結ぶ、世界有数の山岳観光ルートとして知られています。
2018年の利用客は98万1千人。
そのうち訪日外国人は26万6千人。
さてこのアルペンルート
食事の場所はどうすればいいの?
と悩んでしまいますよね。
今回は、そんなお悩み中の方に黒部ダムカレーをご紹介します。
グルメを楽しむというより、旅の思い出に・・と思ってくださいね。
迫力満点黒部ダム
富山県と長野県の間に位置する、日本一大きいアーチ式ダム。
その高さはなんと186m。
そして誰もが声をあげるほど凄いのが、黒部ダム1番人気の観光放水です。
毎秒10t以上の水が、日本一の高さから放水される様子は、まさに大迫力。
誰もが「わぁっー!!」と声をあげてしまいます。
晴れた日には放水に、キレイな虹がかかることがあります。
私は、ダブルの虹を見ることができましたよ。
黒部ダムはいろんな場所から見ることができます。
ダム展望台・外階段・新展望広場・レインボーテラス・堰堤など。
なかには階段がきつい場所があるので、ご自身の体力と相談しながら、感動のダムをご覧くださいね。
ここで注意しないといけないのは、放水は期間限定であることです。
6月26日~10月15日まで。
黒部ダムの放水は絶対に必見です!
時間も決まってますので、詳しくはこちらをご覧ください。
黒部ダムカレーを知る
黒部ダムカレーは、実は黒部ダム以外の場所でも食べることができます。
しかしそのお店により、味や形、値段はさまざま。
ではどうしていろんな場所で黒部ダムカレーを食べることができるのでしょうか?
黒部ダムカレーの物語
立山黒部アルペンルートが誕生するまでは、多くの人力と莫大な費用がかかりました。
昭和32年5月、黒部ダムに通じる大町トンネル(現:関西トンネル)の工事も佳境に入った頃、工事現場は大破砕帯にぶつかり、毎分40トンもの出水にみまわれてしまいました。
水温は4℃。このような厳しい環境の中でも工事は24時間行われました。
あまりの寒さに震えながら戻ってきた現場作業員の楽しみは、当時珍しかった「飯場」のカレーライスでした。週1度の割合で提供されたカレーライスは、ひと口ひと口が胃の中で燃え上がり、冷えた体を温めてくれたそうです。
このように現場作業員の心の拠り所であったカレーは、ダム完成後は大町クラブハウス(現:くろよんロイヤルホテル)で「アーチカレー」となって提供が始まり、昭和40年初頭には扇沢大食堂(現:扇沢レストハウス)で本格的に提供が開始され、今日に至っています。
こうして、厳しい現場で働いた作業員の方々、観光に来られた方々から愛されたカレーライスは、平成21年7月に大町市内の15店舗がそれぞれの思いを込め、現代版「黒部ダムカレー」として販売されることになりました。
黒部ダムカレーのルール
黒部ダムカレーにルールがあるのをご存知ですか。
1、お米は堰堤の形にすること。
2、カレーのルーは必ず堰堤の内側に流し込むこと。
3、カレーのルーの上に必ずガルベ(遊覧船)のトッピングをのせること。
4、必ず水をつけること。
5、料金は700円以上とること。
このルールを守ってはじめて、「黒部ダムカレー」と名乗れるのです。
ピリッと辛口 グリーンの黒部ダムカレー
私のおすすめのお店は黒部ダムレストハウスです。
建物は新しくはありません。特別においしいという訳でもありません。
でも旅の思い出にするなら、かなりインパクトはあると思います。
お店のこだわりは
◆ダム湖面・・・・・ほうれん草ペーストで色合いを表現
◆えん堤・・・・・・形は扇沢レストハウスの元祖黒部ダムカレーと同じものを使用
◆放水・・・・・・・ポテトサラダ
◆放水のしぶき・・・キャベツの千切り
◆コンクリート壁・・らっきょう
◆流木とカルベ・・・ヒレカツ
◆対岸の木々・・・・パセリ
ご覧のとおりグリーンのカレーです。
味が全く想像できない見た目です。でもなかなかイケますよ!
ピリッと辛いのですがココナツミルクが隠し味となり、まろやかさもあります。
お皿の上でも黒部ダムを楽しむことができる、なかなか良いカレーだと思いました。
最後に
年間多くの人が訪れる立山黒部アルペンルート。
けっこう多くの人が悩むのが食事場所。
何を食べたらいいのか? 名物はなに?
アルペンルートに行く計画はあるけど食事場所が決まってなかったら、黒部ダムレストハウスの「黒部ダムカレー」を食べてみてはいかがでしょうか。
黒部ダムを見ながら食べることもできるし、お皿の上で黒部ダムを楽しむこともできます。
グリーンペーストのカレーはちょっとピリ辛。でも隠し味のココナツミルクが、程よくまろやかさをだしています。
ダムを見ながらいただくカレーは、きっと思い出に残る形になると思います。
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