となみチューリップフェアの開催が近づいてきました。
となみチューリップフェアは、富山県の砺波チューリップ公園で開催される国内最大級のチューリップの祭典です。
300品種300万本のチューリップを一目見ようと、毎年多くの人が訪れます。
残念ながら2020年はコロナの影響で開催中止となりましたが、2019年と2018年に訪れた写真を中心に「となみチューリップフェア」をご紹介します。
写真をたくさん掲載しましたのでどうぞごゆっくりご覧くださいね。
この記事はコロナウイルス感染拡大前の情報です。
2021年、2022年にも行きましたが、コロナ前とだいぶん雰囲気が違っていたため、あえてコロナ前の様子を掲載しています。
コロナもだいぶん落ち着き、今年はかなり多くの人が来場されると思います。
今年はどんな風に開催されるのか、どれくらい混雑するのか、正直わかりません。
今までの内容と異なる部分がでてくると思いますが、何卒ご了承くださいますようお願いいたします。
となみチューリップフェアの歴史
現在チューリップ公園がある場所は、以前は富山県立園芸試験場があり、果樹やチューリップなどの研究や品種改良がおこなわれていました。
終戦後の昭和26年。GHQが富山県と新潟県の園芸試験場を統合して、そのすべてを新潟に移そうとしているという噂が流れました。
砺波の主要作物であるチューリップ。
その試験場が新潟に移転してしまったら、チューリップの栽培も販売もできなくなってしまうかもしれないと不安に思った人々が集まり話し合いをしました。
砺波に園芸試験場があってのチューリップ。
『もっと砺波のチューリップをアピールしよう!』と話し合い、『では品評会をしよう!』
この案に一同賛成。では名前は・・?? 『チューリップ祭りでどうか!?』
しかし今はチューリップ存亡の危機。祭りなどと悠長なことは言っていられません。
それでは「農作物の品評会」という意味で「フェア」はどうか!?
こうして決まった名前がチューリップフェアです。
昭和26年(1951年)5月、富山市からジープに乗ったアメリカの将校たちは、研究用の畑に咲き誇るチューリップを見て大変感動したそうです。
このTulip Fairの大成功により、園芸試験場の移転の話はなくなりました。
昭和27年(1952年)4月29日、東砺波郡出町、庄下村、五鹿屋村、中野村、油田村、林村の1町5村が合併して砺波町が誕生。
その祝賀イベントとして第1回チューリップフェアが開催されました。
その後昭和29年に砺波市が誕生。
半世紀以上も多くの人々から親しまれている花の祭典、それがとなみチューリップフェアなのです。
チューリップフェアの期間
2023年のとなみチューリツプフェアは4月22日(土)~5月5日(金・祝)です。
開園は午前9時00分~午後5時30分(最終入園:午後5時)
会場は砺波チューリップ公園です。
チューリップフェア料金
入場料は下記のとおりです。
前売り券を買うと少し得です。
5月5日のこどもの日は、中学生以下は無料です。
障がい者手帳提示者及び付き添いの方1名は無料となります。
当日券
一般大人(高校生以上) | 1,300円 |
団体割引(20名以上):大人(高校生以上) | 1,200円 |
一般小人(小・中学生) | 200円 |
団体割引(20名以上):小人(小・中学生) | 200円 |
小学生未満 | 無料 |
前売り券
一般大人(高校生以上) | 1,200円 |
一般小人(小・中学生) | 200円 |
小学生未満 | 無料 |
入場券販売について
フェア会場各門の入場券発券所は混雑が予想されます。
予めコンビニやWEBでの購入をおすすめします。
詳しくは下記のホームページからご覧いただけます。
さぁ!これからキレイなチューリップを見よう・・と思った時に長蛇の列。。
テンションが下がりますよね。
事前購入をしておくと便利ですよ。
チューリップフェア駐車場
普通乗車の料金は500円です。
約2,800台収容可能。
会場周辺の駐車場が満車の場合は、指定駐車場より無料シャトルバスでの送迎になることがあります。
おすすめ見どころ(前半)
ここからは私のおすすめの見どころです。
2019年に訪れたのは4月28日、午前9時30分。退場は13:00。
チューリップは満開でした。
私はいつも北門から入場して、北門から退場しますので、その順番でご紹介しますね。
マジックアートガーデン
ゲートをくぐり、ほどなく歩くとチューリップフェアの看板が見えてきます。
きれいなチューリップがお出迎え。
ちょうどこの辺りがマジックアートガーデンです。
毎年キーワードをイメージして作られています。
毎年すごくかわいらしい仕上がりになっていますよ。
今年のテーマは「チューリップが奏でる 色彩のシンフォニー(交響曲)」
2023年はどんな仕上がりになるんでしょうか。。楽しみです。
ちなみに2019年は「魔法」でした。
マジックアートガーデンは、かわいらしい雰囲気なので、お子様連れにはおすすめの撮影ポイントです。
チューリップタワー
チューリップ公園のシンボルは、何と言ってもこのチューリップタワーです。
高さ21m、展望台は17m。
展望台まで行くと、大花壇の地上絵が見れます。
ただすごく混みます。
ここで疲れてしまっては、その他のみどころを充分楽しむことができません。
チューリップタワーは出入り口付近なので、一番最後に休憩がてら並び、大花壇の地上絵を見て感動をし家に帰るのもいいかもしれませんね。
※一昨年から、新しいチューリップタワーになりました。
水上花壇
ここは私のお気に入りの場所です。
砺波で発案したチューリップ水耕栽培の花壇です。
まず始めに鑑賞デッキから全体を眺めます。
水面に映える数々のチューリップは幻想的です。
そして下に降り、周りに植えられたチューリップと一緒に水上花壇の写真を撮ります。
きれいでしょう。。
私のイチオシの撮影ポイントです。
I LOVE 花壇
ハート型の花壇がたくさんあるI LOVE 花壇です。
ベンチがあったり、写真フレームがあったり・・
カップルやお子様の記念撮影にピッタリの花壇です。
特に恋するカップルのみなさん、ぜひここで2人の距離を縮めて下さいね。
オランダ風花壇
ダブルデッカー(2段植え)、トリプルデッカー(3段植え)などの、オランダ・キューケンホフ公園で見られる手法を取り入れた花壇です。
チューリップ以外の草花との組み合わせがキレイな花壇です。
私たちの夢花壇
花壇(12区画)とプランター(40個)の市民コンテストを行い、市民のアイディアが詰まった花壇を見ることができます。
花壇はどことなく素朴な感じがして、見ていて微笑ましくなります。
プランターはみなさんお上手で、みなさんの作品を見ているだけでいいお勉強になります。
私も花の栽培をしているのですが、なかなか上手に寄せ植えをすることができません。
市民のみなさんのアイディアが詰まった花壇とプランターも、どうぞお見逃しなくご覧くださいね。
この「わたしたちの夢花壇」を見ながら歩いて行くと、チューリップ四季彩館に到着します。
入場から前半のみどころで約1時間でした。
おすすめ見どころ(中盤)
中半では屋内の施設「チューリップ四季彩館」の見学をおすすめします。
屋外のチューリップがあまりにもきれいなので、ついつい屋内はパスしてしまいがちですが、ぜひ四季彩館もご見学ください。
また、ご当地ソフトクリーム「チューリップソフトクリーム」もおいしいですよ。
そろそろ疲れてくる中盤。
休憩がてら、ぜひ実食してみてくださいね。
チューリップ四季彩館
四季彩館は一年中チューリップの花が咲く、世界で唯一の施設です。
チューリップが1年中鑑賞できる「ワンダーガーデン」と、チューリップの歴史や栽培方法を開設した「アンダーファーム」があります。
また、チューリップフェア期間中しか見れないものもありますので必見です。
まずはチューリくんとリップちゃんがお出迎えをしてくれます。
チューリくんの家の周りでは、八重フリンジ咲きなど珍しいチューリップが咲いていました。
チューリップの人形が、メロディに合わせて動く姿がかわいらしかったです。
ロイヤルコレクションです。
四季彩館では、切花品評会や皇室献上品種の展示をご覧いただけます。
また押し花小物作り体験や、押し花アート展などを見ることもできます。
そしてぜひ食べていただきたいたいのがこのソフトクリーム!
うすいピンク色のチューリップソフトクリームです。
味はごくごく普通のソフトクリームですが、チューリップフェアに来たならチューリップソフト!
それくらい人気です。ぜひみなさんも食べてみて下さいね。
ちなみに私は、四季彩館の中の「かくれ庵」で、椅子に座ってゆっくり食べました!
彩りガーデン
四季彩館から外へ出るとオランダ風車が見えてきます。
そこから更に進むと彩りガーデンがあります。
ここは国内で生産されている全ての品種を集めた花壇です。
色や形の違いを楽しむために通路が設置されています。
札もついていて、今まで見たことのないチューリップにお目にかかれ、感動のガーデンです。
ここは私的にかなりおすすめ度の高い場所なので、じっくり時間をとって、いろんなチューリップと対面してくださいね。
水車苑
五連揚水水車のある水車苑です。
色とりどりのチューリップと水車のコラボが見れますよ。
四季彩館入場から、中盤のみどころで約1時間でした。
おすすめ見どころ(後半)
となみチューリップフェアのみどころも後半になってきました。
前半、中盤に引き続きみどころ満載ですよ。
花の大谷
富山県を代表する景観地、立山黒部アルペンルートの「雪の大谷」をイメージして作られた回廊です。
高さ4m、長さは30mあります。
ここもものすごく人気の場所でかなりの待ち時間がでます。
2018年は50分待ち、2019年は1時間20分待ちでした。
チューリップの回廊を歩くと、突き当りがこんな感じで、ここでみなさん記念写真を撮ります。
もし時間があれば回廊はいいと思いますが、出口付近もかなり見ごたえがあるので、ここだけでも充分かな。。と思ったりします。
ここが出口付近です。
ちなみに私は、昨年はあまりの待ち時間に耐えられず、ここの撮影だけで終了しました。
とってもフォトジェニックです。
でも初めての方は、せっかくなら中も見ていただきたい場所です。
チューリップタワーと噴水
花の大谷を出ると、みんなの広場花壇に到着します。
ここでもいろんなチューリップを楽しむことができますよ。
またこの噴水周辺は、噴水・チューリッタワー・大花壇が一緒に見れる絶景の場所です。
大花壇
となみチューリップフェアのメインを飾る大花壇では、チューリップで地上絵を描いています。
品種は16品種、21万球。
またここでは実際にお花畑に入り、いろんな写真を撮ることができます。
こちらは2018年4月29日の大花壇。満開。(見頃をやや過ぎた感じでした)
天候は晴れ。連日晴れの日が続き、足元が乾ききっています。
たくさんの人がお花畑に入り写真を撮っています。
こちらは2019年4月28日の大花壇。満開。
天候は晴れ。午後から少し曇ってきました。
前日に雨が降り足元がぬかるんでいました。
2018年に比べるとお花畑に入る人は少なかったです。
大花壇ではこのように通路が設けられ、ここに入りお花畑で写真を撮ります。
ぜひみなさんも大花壇で記念の1枚を撮ってくださいね。
地上絵
となみチューリップフェアでは毎年テーマがあります。
今年のテーマは「チューリップが奏でる 色彩のシンフォニー(交響曲)」
地上絵も絶対に外してはいけないスポットなので、ぜひみて下さいね。
チューリップタワーや文化会館屋上のパノラマテラスからご覧いただけます。
私は最後にチューリップタワーに上り、みどころ後半の1時間半を終えました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
以上が私がおすすめする、となみチューリップフェアのみどころとその順番でした。
私が訪れたのは2019年が4月28日、2018年が4月29日でした。
ホームページ上ではどちらも満開でしたが、2019年はまさに満開、2018年は見頃をやや過ぎた感じがしました。
でもどちらも充分満喫することができましたよ。
私は毎年「となみチューリップフェア」へ行くのですが、何回行っても飽きることはないし、いつもワクワクが止まりません。
コロナウイルスの影響で今年はどんな形で開催されるのか、混雑状況がどうなのか、全く想像できません。
でもこの記事を読んできいただき、少しでも『行ってみたいな。。』と思っていただけたら嬉しいです。
どうぞみなさんの「となみチューリップフェア2023年」が、素敵な思い出になりますように・・
コメント